
* 他の名刺に埋もれない!小さなパンフレット2つ折名刺
どんな時に誰に渡す名刺なのか。
これが一番重要です。
今回は、
造園・土木業の社長様からのご依頼で、
毎年恒例の新年のご挨拶でお渡しする名刺を作成させていただきました。
・・・が、ご挨拶だけで200〜300枚。
ご挨拶先の方が不在の場合は机に他の方の名刺もずらりと並んでいる中に、
ご自分も名刺を並べて置いてこられるとのこと。
ともすれば、形だけに見えてしまう恒例行事ですが、
貴重な時間を費やして、まわるのですから、
何かしらアピールができる場にしたいとご希望でした。
そこで、
まだまだ珍しい2つ折名刺のカタチをご提案。
机に置いてある名刺の中で1番に手にとって頂けるように、
2つ折りになっている分、
他の名刺よりもぴょこんと飛び出る3Dアピールを狙いました。
更に、
名刺をお渡しする各担当者個人が、
会社単位の大きな受注の権限があるわけではないため、
担当者も個人と捉えて、
個人邸庭施工のアピールを役割に設定。
雑誌の記事風に、
写真や見出し効果で読ませる工夫満載のデザインにしました。
表は通常の名刺、中は小さなパンフレットのようになっています。

名刺で語りきれない情報はホームページで補足説明をします。
そのために、裏にはホームページへの誘導を記載。
庭施工でお客様が1番に知りたいことは、
「施工例」と「施工費用」なので、
詳しくはホームページをどうぞ。というような、
ありきたりな文言に変わって、
「サイトでは、お庭の施工例・施工費用の実例を紹介しています。」と、
ご案内をしています。

お庭の施工となると、商品単価が高いため、
一気に受注という目標では、
ハードルが高すぎますが、
ホームページでは、
まずお問い合わせやご相談がいただけるようにコンテンツを整備します。
お庭施工の印象付けとホームページへの誘導が目的の名刺です。
* 名刺を持つ人の思い・スキルと連動した名刺
実際は和風、洋風、ナチュラルなど、
どんなテイストの庭も施工できるとしても、
「なんでもできます」では個性がありません。
ここでは、
左半分には人気のナチュラルや和モダンの施工例を配置していますが、
右半分は、社長自身が力を入れている、
小さな森に住む「雑木の庭」についてのお話としています。
「雑木の庭」は、大きく育つ落葉樹などの管理が非常に大変ですが、
環境にも人にも優しい庭です。
なかなかお勧めしにくい商品をメインにもってきたのには、
庭づくりに対する思いや姿勢を間接的に感じていただきたかったから。
駐車場やフェンス工事ももちろんしますが、
木や花から季節を感じるお庭を好むお客様には印象的に見える記事で、
欲しいお客様にこちらを向いてもらえるような文章を、
書かせていただきました。
社長といえども、
なかなか好きな庭の話ばかり、
語ってまわる時間はもてませんので、
変わりに名刺に語ってもらっちゃいましょう。
今回は、物づくりに対する思いやスタンスが伝わり、
集客の質が自然にあがっちゃう最強ツールです。
* 具体的な役割を持った名刺
たくさんの名刺の中で1番目立つこと。
個人邸庭施工のアピール。
ホームページへの誘導。
が役割の今回の名刺は、
庭づくりへの思いで印象付けをしています。
単価が高く、定価が存在しない商品を売る場合、
与えるイメージや差別化が非常に重要です。
今回の名刺は、
気に入ってくれる人もいれば、その逆ももちろんありますが、
気にも止まらない個性ゼロの名刺より遥かに良いのです。
名刺を渡す事で具体的に何を得たいのか。
この事例では、
「見てもらう・印象づける」を達成しています。